from Vancouver

夫と2人でバンクーバー暮らし。

【バンクーバー】最初の家探し その③

 

バンクーバー入国後の最初の家探しについて、

以前の記事では1ヶ月の短期滞在〜長期滞在先への引っ越しのことについてお話しました。 

  

fromvancouver.hatenablog.com

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今回の記事では、約1年間住んだアパートから今の家に引っ越すに至った経緯について、

引っ越し直前に起こった2つの事件😱を思い出しながら体験談をお話したいと思います。

  

 

事件①メールボックスの扉がない

 

前の記事でお話した通り、約1年間住んだ家は周辺に必要な店も揃っており、

快適に楽しく過ごすことができていました。

ただ、冬が近くにつれ、新しく入居してきた人なのか、急に中庭で子どもが1時間以上大声を上げながら走り回ったり、部屋の前でカップルが大喧嘩をしている場面に遭遇したり…。

「ん?」と思うようなことが増えきて、ちょっと落ち着かないなぁと感じていました。

 

そんな矢先に突然起こった事件、休日に外出しようとした時のことです。

住んでいたアパートは、建物自体に入るのに鍵が必要で、建物に入ってすぐ右手に各部屋のメールボックスが並んでいました。

 

階段を降りて建物から出ようとしてふとメールボックスを見ると、扉がない。

メールボックスの扉が全てこじ開けられていたのです。

 

「え!?」とびっくりして中をみると、どのメールボックスも中身はすっからかん。全て盗まれていました。

そこにたまたまアパートのオーナーが階段を降りてきて、「見たらこうなっていた、何か知らないか」とのこと。

それまで特に大きな事件もなく平和に生活していたため、かなり衝撃を受けましたが、

前日までの私たちのメールボックスに入っていたのがチラシだけだったのが唯一の救い…。

起きてしまったことは仕方ないので、アパートのオーナーに任せ、修理されるのを待つことに。

 

ところが、事件から一週間経ち、二週間経ち…一ヶ月経っても一向に修理されず扉が壊れたまま😭

しばらく黙っていた住民たちも、さすがにこの状況にしびれを切らしたのか、

誰かが「なぜこのようなことが起きたのかちゃんと調べたのか!?いつになったら修理されるのか?」といった貼り紙をしたものの、それでも修理されず…。

 

この間の郵便はどうなるかというと、自分で郵便局に受け取りに行かなければなりません。

最初にこの事態に気づいた郵便局の配達員が、

「ここのメールボックスはセキュリティの問題で配達ができないので、〇〇郵便局に取りに来てください」

という貼り紙を残しており、指定された郵便局に受け取りに行きます。

 

そしてこれまた大変だったのが、指定された郵便局が、2つ隣の駅から徒歩15分の郵便局だったこと。

アパートのすぐ近くに郵便局があったのですが、そこは小売店に併設されたタイプの郵便局だったため、2つ隣の駅にある大きな郵便局留めになっている様子でした。

 

この時点で「勘弁して😭」と思っていたのですが、追い討ちをかけるのが保存期間が約10日間だったこと(正確な日数は失念しました)。

そして、バンクーバーでは各郵便局に電話をかけることもオペレーターから繋いでもらうこともできないため、

届いているかも分からない郵便物のために、わざわざ直接郵便局に確認しに行かなければなりませんでした。

 

さらに、アパートの建物内の通路に、黒スプレーで書かれた汚い言葉の落書きが突如出現…。

「ここに住み続けるのは無理だね」ということで、近いうちに引っ越しをすることにしました。

 

 

事件②突然の退去依頼

 

そんな中、部屋のオーナー(奥さん)から1通のメールが届きました。

内容は、「緊急事態で部屋が必要になったので、2週間以内か,最大でも1ヶ月以内に退去してくれないか」というもの。

 

上記の通り、確かに引っ越しを検討していたものの、前回の身軽な引っ越しとは違って荷物もあります。

2週間で部屋を見つけ、引っ越し業者に依頼して引っ越しを済ませるなんて時間がなさすぎる…。

今回はじっくり探したいと考えていたため、「2ヶ月待ってくれないか」と伝えたところ、

「離婚したので住む家がない。親戚のリビングで寝泊りするのは限界があるのでできるだけ2週間で出て行って欲しい」といった内容のメールが届きました。

相手の状況も理解できるため、「それならば来月の家賃支払いの1日前までに引っ越しを済ませる」と伝えると、

手続きの詳細の説明もないまま「添付の書類にサインして送り返してほしい」とだけ書かれたメールが。

オーナーに不信感を覚え、夫がこのことを同僚に話すと、「BC州の契約書を使って契約しているならば、借り手を守るBC州のルールがあるはず」と教えてくれ、Tenancy Officeに電話で相談することになりました。

 

Tenancy Officeに教えてもらったのは以下の内容です。

家のオーナーから退去要請をする場合、その理由に応じて、何日前までに借り手に通知をしなければいけないかが決まっています。

今回のケースのように、「オーナーが部屋を利用する」という理由で賃貸を終了する場合は、終了2ヶ月前かつ家賃支払日の1日前までに通知しなければなりません。

それができず、短期間での引っ越しを余儀なくされた場合には、オーナーはその期間に応じて借り手に補償をする必要があるとのこと。

 

オーナーから退去依頼のメールが届いたのが20日、家賃支払い日は16日でした。

そのため、仮に退去日を2ヶ月後の家賃支払日前とした場合でも、「家賃支払日の1日前までに通知する」という点が守られていないことになります。

こうした場合、オーナーと貸し手の話し合いで以下のいずれかを選ぶ必要があるとのことでした。

1ヶ月後の家賃支払日までに引っ越し:デポジットの返却に加え、一ヶ月分の賃料と同額の補償、引っ越し費用がオーナーから支払われる

2ヶ月後の家賃支払日までに引っ越し:デポジットの返却、1ヶ月分の賃料の同額の補償が支払われる

  

これらをオーナーに伝えたところ、この条件に対して逆ギレされてしまいました…。

結局メールでは話がつかず、オーナーと一緒にTenancy Officeに行って話をすることに。

きちんと決着がつくのか重い気分で向かったものの、待ち合わせ場所できちんと話し合いをすることができ、

結局「2ヶ月後の家賃支払日までに引っ越しをする」という条件で、なんとか無事に合意に至ることができました。

 

 その後、CraigslistとPadMapperで物件を探し、今の家に引っ越しました。

(ちなみに、PadMapperはCraigslistよりも整理されており、検索しやすいのでおすすめです)

www.padmapper.com

 

 

余談として、書類のサインと補償金を受け取るために、引っ越し作業後に部屋でオーナーと再び顔を合わせることになるのですが、

「メールボックス強盗と建物の落書きはどうやら建物の住人の仕業のようだ」という話をオーナーにしたところ、

笑顔で"I'll k○ll him😊"と言われ、苦笑いすることしかできませんでした…(笑)

 

 

おわりに

 

バンクーバーに来て初めて長期的に住んだ家についてお話しました。

今のオーナーさんはとてもよくして下さるいい方ですし、今回の私たちのようなケースはまれだと信じたいですが、

何かあった場合に「海外だからこういうこともあるのかな…」と泣き寝入りせず、しかるべき機関に相談したり、州のHPでルールを確認することが大事だと改めて感じました。

 

www2.gov.bc.ca

 

www2.gov.bc.ca

 

 

最初の家探しのお話は以上になります🏠

私たちの体験談が、何かの参考になりましたら幸いです🍁

 

 

 

 

  

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